共通点の多い2つの通貨

共通点の多い2つの通貨

オーストラリアドル(豪ドル)は、かつて高金利通貨として非常に人気のある通貨でした。1980年代後半には預金金利が10%を超えたこともあり、日本の銀行の外貨定期預金など、金融商品に広く組み込まれていましたが、近年は世界的な金融危機の影響で、金利が低下しています。また、オーストラリアは原油や石炭、鉄鉱石などの天然資源が豊かな国であるため、豪ドルは「資源国通貨」としても有名です。

豪ドルもう1つの高金利通貨

豪ドルのニックネームは「オージー」です。オーストラリア経済は米国との結びつきが強いため、豪ドルは米国の経済情勢の影響を受けやすいと言われています。豪ドルは99年から00年11月頃まで下げ基調をたどりました。米国がオーストラリアから資本を引き揚げる動きやユーロ安の影響を受けたためです。

 

しかし、その後は財政赤字体質からの脱却など健全な経済を背景として、長期的な上昇トレントに転じています。特に02年8月以降は高金利のメリットを生かし、対円でのキャリートレードが行われた影響で、07年には107円台まで急上昇する展開を見せました。

 

ところが08年の金融危機後は住宅情勢の悪化から利下げを余儀なくされ、急下降をたどっています。

 

 

NZドルは豪ドルと強い運動性

豪ドルとニュージーランドドル(NZドル)のチャートを見比べてみてください。為替レートの動きが豪ドルとNZドルはよく似ています。高金利通貨と資源国通貨であることも豪ドルとの共通点です。NZドルが豪ドルに連動しているのは、オーストラリアが地理的に近く最大の貿易国であるためと言われます。ちなみに、NZドルは「キウイ」のニックネームを持っています。

 

NZドルは豪ドル安などの影響で00年秋には1NZドル=43円台まで売り込まれました。しかし、その後は豪ドルの反発や01年秋以降の日銀による大規模な円売り介入などに支えられて長期の上昇基調に乗りました。さらに、07年には円キャリートレードの影響から97円台後半まで上昇しましたが、金融危機後はキャリートレードの巻き戻しから軟調な展開となり、09年には豺円台前半まで売り込まれる場面もありました。

 

NZドルの不安材料はニュージーランドが慢性的な経常・貿易赤字に悩んでいることです。一方、好材料としては、オーストラリアと単一市場の構築を目指していることと、アジア市場への輸出拡大が見込まれることが挙げられます。NZドルは豪ドルと同じく高金利通貨なので、長期の買い取引に人気が集まっています。

株、為替ともに先週までの上昇によって為替相場でドル円は上昇し、日経平均は震災前の水準に接近したこと、週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく下回る増加にとどまったことなども加わり、一旦は達成感が意識される。国の方針転換によって停止中の原発の再稼動が難しくなるなか、経済への悪影響が表面化してくる懸念などが上値抑制要因として警戒される。