FX投資家に人気の高金利通貨「南アフリカランド」

高金利が魅力の資源国通貨「南アフリカランド」

南アフリカ共和国の通貨であるランドが、近年、高金利通貨として個人投資家の関心を集めています。南アフリカの政策金利は年10.5%(2009年3月)と、先進国に比べてかなり高いため、ランドはスワップポイント狙いでトレードを行う人にとって魅力的な通貨といえます。

 

また、対円での為替レートの水準が10円台(2009年3月)と低いことから、同じ数量のポジションを建てるのに必要な証拠金を低額に抑えることができる点ももう一つの特徴です。

新興国として高い期待を集める南アフリカ

南アフリカは、中長期的に高い経済成長が期待される新興国として世界中から注目されています。新興国としてもっとも有名なのは、ブラジルーロシアーインド・中国の英語表記の頭文字をつなげた「BRICS」ですが、最後の「S」を複数のSではなく南アフリカの「S」とするエコノミストさえいます。

 

ちなみに、南アフリカの成長率は先進国に比べて高く、2005年から07年にかけては実質GDP成長率が3年連続で年5.0%を上回りました。こうした高い経済成長を支える基盤が、金、白金、ダイヤモンド、クロムなどの天然資源です。これらが豊富で資源大国である南アフリカのランドは「資源国通貨」として国際商品市況の上昇時に人気を集める傾向があります。

 

南アフリカ経済の最大の問題は、失業率が非常に高いことです。25%を超える水準で推移している失業率は、職探しを諦めた人を加えると約40%にまで達するといわれています。また、新興国が抱える潜在的なリスクとして、インフレにも注意が欠かせません。

金融危機対策の行方がランドのカギを握る

ランド円の為替レートを長期間で見ると、1998年から2001年末まで下降基調をたどりました。これは、99年以降物価上昇率が5%超というインフレが続き、02年の10%まで高まったことが一因です。後、ランドは02年半ばから06年春までゆるやかな上昇基調に転じています。この背景には、金や原油など国際商品市況の長期的な上昇相場がありました。

 

そして07年夏場から急下降の局面に入っています。最大の要因は、米国のサブプライムローン問題をきっかけとする世界的な金融危機です。このような状況下では、世界の投資家が取れるリスクの幅は急速に縮小し、投資先の新興国からの資本の引き上げが起こります。その結果、ランド円の為替レートは歴史的な安値水準にあります(09年3月)。それだけに、いま、世界が取り組んでいる金融危機対策の効果がランドの行方を左右することになりそうです。

 

 

株、為替ともに先週までの上昇によって為替相場でドル円は上昇し、日経平均は震災前の水準に接近したこと、週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく下回る増加にとどまったことなども加わり、一旦は達成感が意識される。国の方針転換によって停止中の原発の再稼動が難しくなるなか、経済への悪影響が表面化してくる懸念などが上値抑制要因として警戒される。